株式会社 中島メリヤス

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腹臥位療法とは?

腹臥位療法とは?

腹臥位(うつ伏せ)療法とは、一日のうちの一定時間(15分から30分程度)、患者をうつぶせにしておく看護手法で、神経内科医の有働尚子先生(VITA 臨床生命研究所所長)が考案した。
腹臥位療法は、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)、パーキンソン病などにかかって、寝たきりの人、または寝たきりになりそうな人、その他、高齢化に伴う慢性疾患の影響で、食べることや、排泄機能、手足の機能が衰え、人と話すことや移動することも困難になった人に有効で、寝たきりの予防と、寝たきりになったときに起きてくる症状を予防・改善する。
腹臥位になると、臀部への圧迫(体圧)がなくなり、脊柱下部の仙骨や臀部の褥瘡予防に著しい効果がある。仰向け姿勢のみだと、頸部が後屈位となり食べ物が気管に入りやすく、誤飲によって肺炎などをおこしやすいが、腹臥位は下顎を引き頸部を前屈位にするので誤飲の予防になる。また、仰向けで長期間寝ていると、大脳への刺激が平坦となり、老化現象を助長するが、腹臥位はベッドを押す手掌面などからの刺激が中枢神経に刺激を与え、患者の覚醒度を高め、運動面・精神面・自律神経機能に相乗的な改善効果をもたらす

しかし、優れた療法でありながら、専用の補助具がなかったため、無理な姿勢で関節を痛めたり、皮膚を傷つけてしまうことがあった。このため、弊社では腹臥位セットを開発・製品化した。

 

 

 

 

  1.  顔を圧迫して息苦しくなるのを避け、楽に呼吸できる。
  2.  首を曲げたままの苦痛を緩和する
  3.  手が顔の下にまわり、咳、痰、顔面のかゆみ、に対処が出来る。
  4.  胸腹部の圧迫緩和

などに有効な腹臥位セットは、腹臥療法の普及・発展に重要な役割を担うことになる。

わが国は、世界一の長寿国である半面、痴呆を抱えた生存期間が欧米に比べて長いことから、寝たきりの予防・改善の社会的な意義は大きい。

腹臥位療法の主な効果

  1. 下肢関節拘縮、尖足傾向の改善
  2. 仙骨部および両側大転子部褥瘡の改善
  3. 両上肢関節可動域制限、筋力・手指巧緻性低下の改善
  4. 嚥下障害の改善、嚥下性肺炎の減少、肺活量低下の改善
  5. 排尿障害、尿路感染症、排便障害、陰部感染症の改善
  6. 固有感覚障害による体幹平衡機能の改善
  7. 精神障害の改善
  8. 自力で食べる力の改善

※腹臥位療法を行う場合は専門の医師に相談してください。

この枕の共同研究している、群馬大学医学部保健学科の小板橋喜久代教授も腹臥位が大脳に及ぼす影響等を学会で発表している。


眼科の術後に、腹臥位療法に 【腹臥位セット】
腹臥位補助具の有効性(睡眠環境発表原稿2)

なかめりクラウドマット【うつ伏せ寝用寝具】の開発