腹臥位療法の研究
私が初めて、腹臥位療法を知ったのは2000年12月「日本人間工学学会第30回関東大会」である。群馬大学保険学科小板橋喜久代教授の「臥位におけるボディメカニックス」の発表を聞いて、その後いろいろとご指導を頂いた。
腹臥位療法の発祥は、1932年英国のEve,F,Cにより,腹臥位療法について発表された。(第16回腹臥位療法セミナー、日野原重明聖路加国際大学名誉理事長の講義)。国内においては有働尚子(VITA臨床生命学研究所所長)が1984~87年パリ大学に留学し、帰国後、「腹臥位療法」と訳して実践研究された。
日野原重明(聖路加国際大学名誉理事長)、川嶋 みどり(日本赤十字漢語大学名誉教授)を代表として、腹臥位療法セミナーを平成26年(2014)迄16回、連続して国内の研究事例を発表し、国内の腹臥位療法の発展に寄与している。
参考文献
【うつぶせ健康法】 監修:日野原重明 著者:川嶋みどり、丸川征四郎 ベストセラーズ
【老年者ケアを科学する―いま、なぜ腹臥位療法なのか―】 並河正晃著 医学書院
他
- いびきの軽減:舌根沈下がなくなり・・いびきの改善
- 無呼吸症候群の改善
- 咳が少なくなる:唾液や鼻水が気道に流れ込みを防ぐ
- 嚥下障害の改善:粘液が肺に入らなければ肺機能は万全
- 誤嚥性肺炎の予防と改善:肺の背中側に痰や唾液を排出
- 褥瘡の予防と改善:仙骨付近に圧力が掛からず・・
- 関節拘縮の軽減
- 排便の改善
- 排痰効果
- 寝たきり廃用症候群の予防と改善