前回のブログで無呼吸症候群について、太田睡眠科学センター千葉伸太郎先生の学会発表文を早急にブログに再起します、と書きましたが、ここに掲載いたします。
太田睡眠科学センター千葉伸太郎先生
平成16年12月1・2日 第21回睡眠環境シンポジューム 学会誌より
平成17年5月14日 第22回睡眠環境シンポジューム 学会誌より
いびきは睡眠時の上気道の狭窄による摩擦音であり、閉塞性の睡眠時無呼吸症候群では重要なサインである。いびきが体位により影響をうけ、仰臥位でよりいびきが大きくなることは経験的に広く知られ、睡眠中、側臥位を維持することでいびきの治療に応用しようとする試みはさまざま行われている。
睡眠呼吸障害の一部の患者では仰臥位依存の存在が報告され、側臥位よりも仰臥位において無呼吸、低呼吸が倍以上増加することが定義され、体位依存性患者で軽症~中度症の睡眠障害に治療として応用可能であること、nCPAP圧の軽減が可能であることが報告されている。
1.わが国の無呼吸症候群の患者は200万人
2.体位依存性群(側臥位により改善)。53.6%(401例中215例)
3.体位依存性群のうち無呼吸改善。55.8%(215例中120例・・全体の約30%)
4.無呼吸症候群でなくもいびきは騒音。
5.いびきや軽症の睡眠時無呼吸症候群の患者は
側臥位により症状が軽症化する。
*仰臥位で無呼吸低呼吸数(s-LHI)が側臥位での無呼吸低呼吸数(R-AHI,L-AHI)の
2倍以上の群を体位依存性群
2倍未満の群を非体位依存性群
来院患者母集団の中には睡眠中に側臥位の体制を維持することで睡眠時無呼吸症候群を軽症化可能な群の存在が指示された。
側臥位率
千葉先生はこの調査にあたり側臥位率も測定されている。
一般の枕(Baseline) 24.0%
ロフテー側臥位用支援枕(w/pillow) 48.2%
(首や肩の違和感がある) 以上学会誌より
弊社肩の沈むマットレス・補助具使用 80%以上
(肩への圧力が少なく、横向きになりやすい為)