株式会社 中島メリヤス

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新型コロナウイルスと腹臥位(うつ伏せ寝)

㋆中頃、看護の先生から、金沢大学付属病院で新型コロナウイルスの治療に腹臥位療法を取り入れているという、情報を頂きました。その後「コロナ・腹臥位」で検索すると,


新型コロナウイルス(COVID-19)患者の離床・・・日本離床学会  www.rishou.org/covid-19-news
Ⅰ.新型コロナ症例に対する腹臥位
米国集中治療学会から、新型コロナウイルスの治療に関するガイドラインが発表されました。
人工呼吸を行う患者に対して、 12時間~16時間の腹臥位を推奨するとしています。
ARDS(急性呼吸窮迫症候群)を合併する重症例では、 肺の一部分だけに極度の換気ストレスがかかることを避け、 肺全体での換気を実現することができるため、新型コロナウイルス患者の状態悪化を防ぐ可能性があります。
日本では、まだ長時間の腹臥位を行っている施設は少ないため、
鎮静剤の使用を考慮し、 褥瘡予防(特に顔面頬部・胸骨部・上前腸骨棘・陰茎など)に留意して行いましょう。

Ⅱ.新型コロナウイルス(COVID-19)www.rishou.org/covid-19-news
学術最新リソース
【COVID-19患者】非挿管患者における腹臥位療法
アメリカ、ニューヨークにおいて、非挿管患者における腹臥位療法の調査報告が届きました。
酸素療法(鼻カニュラ・酸素マスク)などの、非重症のCOVID-19患者に対して、腹臥位ポジションの効果を検証しています。
50例の対象において、介入前のSpO2(動脈血酸素飽和度)が84%に対し、5分間の腹臥位にて、SpO2が94%まで改善されました。

Ⅲ.非挿管のCOVID-19患者で腹臥位により低酸素を改善: アメリカ
www.medicalonline.jp/news.php?t=review&m…
SARS-CoV-2感染疾患COVID-19患者では、挿管患者での死亡率が非常に高いという報告に加え人工呼吸器リソースの問題もあって、挿管を遅らせる戦略が模索されている。

Ⅰ.12時間~16時間の腹臥位を推奨されている。日本では、長時間の腹臥位を行っている施設は少ない
Ⅱ.5分間で大きな効果があった。
Ⅲ.挿管患者での死亡率が非常に高い、よって挿管を遅らせる戦略が模索(腹臥位)

日本でも金沢大学付属病院の他・令和2年㋆31日現在腹臥位療法の使用例は142例あるとされています。医療従事する関係者の皆様に努力に敬意を表したいと思います。

腹臥位療法とは。(医学用語・解説)
急性呼吸不全に対する治療法の一つで,腹臥位で人工呼吸療法をおこなうことをいう。本法が有効な病態は,肺水腫・肺炎・ARDSなどで障害部位が背側肺に限局して分布するいわゆる背側肺障害を有する場合である。腹臥位にすることで酸素化能(PaO2/FiO2)の改善がみられ,ときに酸素化能悪化による危機的状況を脱する治療法となりうるが,気道管理や四肢圧迫による神経損傷の回避などに厳重な注意管理が必要となる。自発呼吸下でおこなう肺理学療法では,腹臥位への体位変換で上側となった背側の肺障害部位の吸気を促進するため用手的呼吸介助を加える。腹臥位呼吸療法の効果機序は,背側障害肺に多く分布した血流が健常肺へ再分配され換気血流比が改善すること,closing volumeの減少,横隔膜運動の変化,心臓により圧排される左肺下葉換気の改善,体位ドレナージによる気道分泌物の排出の改善などである。

私は2015年頃から「腹臥位療法」に縁を得て、学びました。「腹臥位療法」の実践と研究はお医者さん、看護師さんの皆様で、私には何も出来ません。ただ腹臥位の現状を考えますと、腹臥位になりやすい、寝具はありませんでした。そこで、工学的な立場からお役に立つことはないかと考え、腹臥位マットの研究をしてまいりました。
この度、『看護実践の科学』7月号に日本赤十字看護大学 名誉教授 川嶋みどり先生。西武文里大学 准教授大宮裕子先生のご尽力で「研究室は布団の中・腹臥位用寝具の開発経過」(後編)が掲載されております。
是非一度お読み頂ければ幸いです。

これまで腹臥位療法を学んできて、誤嚥を予防したり、誤嚥性肺炎の予防、改善を学んできました。肺の水を取り除く為に、腹臥位になると水はヨダレとして流れ出て(体位ドレナージ)、肺の機能が改善することも学んできました。その為に腹臥位用マットレスの研究をしてきたのです。
コロナの医療現場で腹臥位療法を実践しているとは思ってもみませんでした。7月中頃、金沢大学付属病院での腹臥位療法を行っているとの情報を知ったとき、これまでの開発した腹臥位用マットレスが役に立つのではないかと考えましたが、問題がありました。
それは、『腹臥位になったとき、多くの「ヨダレ」が出ます。』その「ヨダレ」を完全に処置・コントロールしないと二次感染の危険があります。その改造に邁進しました、やっとその目安がたちました。
前記「Ⅰ.新型コロナ症例に対する腹臥位」にも書かれていますが、日本では、まだ長時間の腹臥位を行っている施設は少ないため、どれだけ興味を示して頂けるか解りませんが、これから幾つかの病院に連絡をとり、興味を示して頂ければ、腹臥位マットを提供してみたいと思っています。
1日も早く新型コロナウイルスから解放される日をねがっております。
参考ブログ
痰が取れない・・・誤燕性肺炎の疑い
第11回「腹臥位(うつぶせ)療法 推進研究会と実践の報告セミナー」に出席して